ストレッチの王道とも言える『前屈』。座って行う「長座体前屈」や立って行う「立位体前屈」などがあり、体力測定でもおなじみのストレッチですが、苦手な方も多いのではないでしょうか。本記事では、前屈ができない理由を体の仕組みと合わせて徹底解説します。前屈が苦手な理由が分かれば、これまでいくらストレッチしても柔らかくならなかった腿裏が、気持ちよく伸びるようになるかもしれません!

前屈で伸びる筋肉『ハムストリングス』

まず、前屈で伸びる筋肉について確認しましょう。「前屈ができない!」と感じている方なら、どこが伸びるのかすでに体感している方も多いはず。前屈でストレッチされるのは、腿の裏側の「ハムストリングス」と呼ばれる筋肉です。ハムストリングスは、正確には「大腿二頭筋(だいたいにとうきん)」「半腱様筋(はんけんようきん)」「半膜様筋(はんまくようきん)」の3つの筋肉の総称です。

前屈で伸びる筋肉『ハムストリングス』ー大腿二頭筋

大腿二頭筋は、腿裏の外側の筋肉で、座った時に床にあたる左右2つの骨=坐骨(ざこつ)と腿の骨(大腿骨)から、膝の外側に伸びています。

前屈で伸びる筋肉『ハムストリングス』ー半腱様筋と半膜様筋

半腱様筋・半膜様筋は腿裏の内側の筋肉で、坐骨から膝の内側に伸びています。

これら3つの筋肉ーハムストリングスが縮んで働くことで、膝が曲がる仕組みです。つまり、前屈の時に膝が曲がってしまう、又は腿裏に強い痛みを感じる場合、ハムストリングスが硬く縮んでいると言えます。

前屈ができないとどうなるの?


前述のように、前屈が苦手=ハムストリングスが硬く縮んでいる状態。では、ハムストリングスが硬いと体にとってどんなよくないことが起こるのでしょうか?

前屈ができないとどうなるの?【老け見え姿勢になる】


まず、膝をピンと伸ばすのが難しくなります。そして、骨盤が後ろに傾き、腰が丸まった状態になります。
この2つの特徴がよく見られるのが、高齢の方です。

ハムストリングスに限らず、筋肉は動かさなければ柔軟性が低下していくので、若い方でも運動習慣がなければ膝が曲がり腰の丸い“老け見え姿勢”になってしまいます。

前屈ができないとどうなるの?【肉離れを起こしやすい】

また、ハムストリングスは早く走ったり素早く動く時にも力を発揮します。そのため、ハムストリングスの柔軟性が十分でない状態だと、急に走り出したり、思いがけず素早く何かを避けようとした時に腿裏の肉離れを起こしやすくなります。会社やお子さんの運動会に参加する予定があるなら、日頃からしっかり伸ばしておく必要がありそうですね。

前屈が苦手な人ってどんな人?

ここからは、前屈が苦手な人によくあるパターンを紹介します。ハムストリングスが硬くなりやすいのは、単なる運動不足だけじゃないようです。

前屈が苦手な人ってどんな人?【日本人はハムストリングスが硬くなりやすい】

実は、日本人は欧米人と比較してハムストリングスが弱く硬くなりやすいと言われています。昔からの地形や生活スタイルによって骨格に違いが生まれたそうです。ここでいくつか骨格の違いの特徴をみていきましょう。

●欧米人は背面の筋肉、日本人は前面の筋肉が発達しやすい
●欧米人は後ろ重心、日本人は前重心になりやすい
●欧米人は骨盤前傾、日本人は骨盤後傾になりやすい

これらを総合的に見ると、日本人は立ったり歩いたりする日常動作において腿前の筋肉をよく使うため、腿前ばかりが発達しやすく、逆にハムストリングスが弱く硬くなりやすいということになります。

前屈が苦手な人ってどんな人?【ウォーキングやランニングが趣味の方は要注意】

ウォーキングやランニングの習慣がある方も、ハムストリングスが硬くなりやすく前屈に苦手意識を持つ方が多いと言えます。先ほど説明した通り、日本人は歩いたり走ったりする際、腿前の筋肉を使う傾向にあるからです。ウォーキングやランニングとセットで、前屈を習慣にすると良いですね。

また、ウォーキングやランニングの習慣がない方も油断は禁物。車や電車のない時代ほどではないにしろ、自宅から駅までの徒歩通勤や営業周り、立ち仕事など、私たち現代人も意外と歩く習慣は多いものです。帰宅したら脚がどっと疲れている…なんてこと、ありませんか?そんな時は、入浴やマッサージで疲れを癒すのと同じように、前屈でハムストリングスのストレッチも行ってみて下さいね!

前屈ができない理由を徹底解説!【まとめ】

いかがでしたか?本記事では、前屈で伸ばせる筋肉から、前屈ができない理由や前屈が苦手な人までを徹底解説しました!

〈押さえておきたいポイント〉
●前屈で伸びるのは、腿裏=ハムストリングス
●前屈ができないと老け見え姿勢になり、肉離れも起こしやすい
●日本人は前屈が苦手な人が多い
●歩く習慣がある人には、前屈がおすすめ!

「前屈苦手だけど、やらなきゃな…」と感じた方もいるかもしれません。前屈を習慣にしてみたい方は、こちらの記事に前屈のポイント3つをまとめていますので、ぜひ参考にしてみて下さい!苦手な前屈が、「気持ちいい!」「疲れが取れる!」に変わるかもしれません。

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この記事を書いたトレーナー:美波
秋田を拠点に活動する、ヨガインストラクター。運動やトレーニングとしてのヨガはもちろん、ストレスや自分自身と上手に向き合うメソッドであるヨガの哲学に強く魅了され、「セルフメンテナンス」と「セルフラブ」を合言葉に、心も体もしなやかにほぐすヨガを届けるため奮闘中。